よりみちとごしの石川 潤です。
10月から月1回【戸越銀座駅からさんぽとさんぽ】が開催されます。
地域の歴史を示す施設や碑などをのんびり散歩しながら商店街のお店に立ち寄るこのイベント。
ナビゲーターを務めるのは曽根清次さん。
曽根さんにイベントについてお話しを伺いました。
●戸越銀座との関わり
曽根さんは大田区雪が谷の生まれの現在82歳。
人生100年を見据え半分の51歳で勤めていた会社を退職し2つの会社を立ち上げる。
その後多くのNPOの育成に関わり、自身でもNPOでボランティア活動をしていた。
その間何カ所かの転居を経て16年前から戸越銀座住んでいる。
近くに娘さんがいらっしゃることもあってこの地を選んだそう。
買い物は主に奥様だが、ご夫婦で普段から戸越銀座商店街を利用している。
コロナまでは戸越銀座や八幡神社で行われるイベントに参加してみたり、新しいお店ができたらそこにも行ってみたりとよく出かけていた。そのため馴染みのお店も多く、また近隣の方にも親しい人が多い。
「リタイアして暇なので」
と笑うが、曽根さんは商店街の人曰く一番イベントに参加されている方ではないかというほどの戸越銀座愛溢れる方だ。
●戸越銀座の魅力
「戸越銀座はお店の人が気さくで下町のような懐かしさがある」
と曽根さんは言う。
古いお店が今も頑張っているところもいい。
最近はチェーン店が増えているが、周りの古いお店の雰囲気もあってか新しいお店やチェーン店でも店長さんはとても話しやすい方が多いとのこと。
そんな新旧の入れ替わりがありながらも下町みたいな温かさが残っているところが戸越銀座の魅力だと曽根さんには映っているようだ。
●【さんぽとさんぽ】企画の経緯
【さんぽとさんぽ】は戸越銀座近くの史跡を散歩しながら商店街の3店舗を紹介するというものだ。
「ウォーキングだと長く歩くように思えるので『さんぽ』にし、3店舗行くので三舗で『さんぽ』にしました。高齢になるとダジャレが増えるんだよ」
と曽根さんは説明する。
コロナ禍の中、普段お世話になっている地元戸越銀座に恩返しのようなことができたらと考えるようになった。
26号線のところにたけのこ公園という公園があるが、なぜたけのこなのかなぜ戸越銀座近くにあるのかをどれくらいの人が知っているだろうと思い、これを案内・説明する散歩を企画。
曽根さんにたけのこ公園のことを伺うと、他にも一本杉元八幡神社とはなんなのか、地名は戸越なのになんで銀座がつくのか、レンガにSHINAGAWAと書いてあるのはなぜか、品川縣ビール、シクラメン等々…とにかく色々な郷土の歴史話が溢れ出てくる。
それもそのはず曽根さんは数年前から港区でも浜松町駅から歴史散歩するイベントを手がけていて、ある意味その道のプロなのだ。
そしてこの史跡散歩に戸越銀座商店街を紹介するお店訪問を組み合わせたそう。
お店については自身が説明するのではなく店主さんが説明するという形になっている。
お店の方が快く協力してくださるのも曽根さんの人柄と日々の交流あってのことだろう。
企画を形にしていく中、地域活動を行っているよりみちとごしを知り、商店街とよりみちとごしに応援されてイベント「さんぽとさんぽ」ができあがった。
●【さんぽとさんぽ】はこんなイベント
イベントに参加される方の年齢だったり戸越銀座地域の方に限るだったりとか、特にそのような制限は設けていない。
金曜日の昼間に開催なのでリタイアされた方が多くなるかもしれないとは予想しているようだ。
郷土史のようなものに興味のある人はそれだけで楽しめるし、史跡に行けば由来などの話をきっかけにコミュニケーションもとれる。
また商店街のお店紹介はこのイベントのように店主の人が直接行うことは珍しく、よりダイレクトにお店の雰囲気が伝わるはずだ。
【さんぽとさんぽ】は郷土史や商店街のお店を楽しみながら知ることができるイベントになっている。
「無料ですので気軽に誰でも参加して、商店街と戸越銀座の歴史に少しでも興味を持っていただけたらと思います」
やっていくうちにだんだんと形が見えてくるのではないかと曽根さんは自然体で臨むようだ。
初回にはちょっとした歓迎の催しも企画されているという。
10月は外歩きにもちょうどよい時期。
【さんぽとさんぽ】に参加してみてはいかがだろう。
参加要項はこちら。
VENTO NUOVO代表・チーフデザイナー、撮影担当、よりみちとごし編集長
戸越銀座ウォーカー・しながわのガイドとして商店街と品川区周辺を散策しています
戸越銀座生まれ、戸越銀座育ち!
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