とごしぎんざブランド「江戸越屋 粋町しょこら」「ありが東京」を徹底解剖。後編。

とごしぎんざブランド「粋町しょこら」「ありが東京」。後編。

戸越銀座商店街が新たなおみやげとして立ち上げた『とごしぎんざブランド』

その中に「粋町しょこら」と「ありが東京」がある。

前編に引き続きこれらを手がける株式会社吉村で商品を企画されている田崎さん、眞田さんにお話を伺い、後編では「ありが東京」、戸越銀座との結びつきについてお伝えする。

左 : 田崎さん。右 : 眞田さん。

 

前編(「江戸越屋」ブランドと「粋町しょこら」について)はこちら。

とごしぎんざブランド「江戸越屋 粋町しょこら」「ありが東京」を徹底解剖。前編。

『とごしぎんざブランド』について詳しくはこちら

「ありが東京」は感謝とユーモアが詰まった東京みやげ。

「ありが東京」は小ぶりな揚げせんべいのお菓子。

江戸越屋に続くブランドして2020年に立ち上げられたもの。

ネーミングはダジャレ!。だが心遣いが込められている。

「”ありがとう”と”東京”を掛けています。要はダジャレなんです。2020年はオリンピックがあって外国の方が大勢来られたり日本の中でも観光がすごく盛んになると想像してました。その中でただの東京のおみやげではなくて何かそこに感謝の気持ちを込められたら。ありがとうという言葉と同時に相手がくすっと笑ってくれてコミュニケーションが良くなればという思いで作りました。発売も2020年3月9日、サンキューの日なんです」

ユニークな取り組みが会社として高く評価され新ダイバーシティ100選など多くの賞を受賞する株式会社吉村。

社員にもユニークでユーモアある方が多いという。

「そのユーモアが商品名にも反映されているのでは」と田崎さんは笑う。

日頃の感謝を伝え、相手を笑顔にする贈答用品から始まった会社の”心遣い”というDNAもまた商品に受け継がれている。

「ありが東京」の味は6種類。

「粋町しょこら」と同様「ありが東京」も一から味を開発している。

6種類ある味のうち最初に作られたのは「もんじゃ味」とのこと。

全国からたくさんの人やものが集まって渾然としている東京を一つの味で表現するには苦労があったようだ。

田崎さんは「”東京の味”って考えたときにかなり悩んだんです。東京らしさは何かの産品というより文化という感じがして。でももんじゃなら皆さん東京をイメージされるのではないでしょうか」と説明する。

「もんじゃ味」を食べるとその味にどこか懐かしさを感じるのは筆者が東京生まれのせいだろうか。

他の味も含め「ありが東京」は軽めの食べ応えとやや濃いめの食べ味で、おやつとしてもお酒のおつまみとしても活躍しそうだ。

パッケージに描かれるお辞儀をする忍者はわかりやすい日本。

「外国の方に向けて日本を代表するおみやげにしたいというのがありました。ありがとうという言葉も忍者も日本のものとして一番わかりやすいですよね」

霞の和柄や手裏剣も忍者にちなむ。

残念ながらコロナ禍によりオリンピックは無観客で開催。

「外国からの観光客も国内の観光もほとんどなくなってしまいましたがユニークな商品として楽しんでもらえれば」と田崎さんは続けた。

コロナ禍の今、人々の交流は以前より抑制的になっている。

しかし感謝の気持ちを抱いたり伝えたりする機会はむしろ増えているのではないかと個人的には感じている。

その際「ありが東京」を渡せば、感謝の気持ちだけでなく、笑いが起きるかは別として、少しほっこりするものも届けられそうだ。

また今まさに年度の替わり目であり、卒入学などの節目の時期でもある。

節目のおめでとう、ありがとうを伝える贈り物としても良いだろう。

忍者の目が「東京」と書かれた”のれん”になってる!

戸越銀座商店街との結びつきは世代をまたぐ。

株式会社吉村は戸越銀座の近くにはあるが、場所としては商店街から少し外れている。

田崎さんによれば「社長が戸越銀座商店街の方と交流があり、そのご縁で銀ちゃんシアターやほっとスポット戸越銀座で期間限定販売などをしていました。ハロウィンの際に商品を出したこともありました」という。

昨年11月のほっとスポット戸越銀座で行われた販売の様子。

「あと私は自社商品の写真撮影に使う小物などをよく商店街に買いに行きます。おしゃれなものがたくさんあって助かっています。小物を写真に使ってもいいですかとお店の方に話しかけたことがきっかけで自然と良くお話しするようになりました」

商店街で戸越銀座らしい下町的な出会いもあったようだ。

「そういう交流の中で江戸越屋について知っていただけて『とごしぎんざブランド』へのお声かけをいただきました」

『江戸越屋 粋町しょこら』『ありが東京』は気を遣わない戸越のおみやげ。

戸越銀座らしいおみやげ・手みやげが揃う「とごしぎんざブランド」にこれが加わるのは下町的な出会いと同様ごく自然な流れなのだろう。

2018年秋に戸越八幡神社で行われた八満マルシェでの江戸越屋ブースの様子。地域のイベントにも参加している。

(画像提供 : 株式会社吉村)

戸越銀座商店街での販売場所はギャラリーカメイほか。

「粋町しょこら」「ありが東京」の戸越銀座商店街での販売場所は、現在、瀬尾商店、ギャラリーカメイ、とごしぎんざの牛乳屋の3店舗。

戸越銀座商店街では、寒い季節には「粋町しょこら」、暖かい季節には「ありが東京」を主に販売している。

そのため時期によって一方が販売されてないこともあるので注意しよう。

※現在、株式会社吉村の事務所では販売を行っていません。

販売店地図はこちら

 

戸越銀座商店街で販売されているものには「とごしぎんざシール」が貼られている。