戸越銀座取材でおなじみ、よりみちとごし石川(Twitter @adomo_t )です。
7/23に戸越銀座商店街で行われた「まちなか防災訓練」の様子をご紹介!
目次
戸越銀座商店街「まちなか防災訓練」開催。
オープニングは打ち水大作戦!
水消火器体験。
まちかど防災車展示と防災服着用体験。
AED体験。
みちあそびコーナー。
防災紙芝居。
参加賞と感想ツリー。
地震体験車。
防災アンケート。
銀ちゃんのお散歩の様子。
戸越銀座商店街「まちなか防災訓練」開催。
まちなか防災訓練とは…
戸越銀座商店街の中で楽しみながら防災知識と防災意識を高めよう!というイベント。戸越銀座商店街を災害に強い街にしていく取り組みの一つ。
商店街各所で行われた防災体験をしてスタンプをゲット、スタンプラリーを完成させると防災グッズがプレゼントされました。
オープニングは打ち水大作戦!
打ち水は商店街の三カ所で一斉に行われました。普通打ち水は柄杓で風情ある感じに水を撒きますが、水消火器で打ち水!チョロチョロではなく「シャーっ!」っという感じ。6本の水消火器が空になるまで全開です。
とてもとても暑い日でしたがこれだけ撒けばさすがに効果ありでした。ちょっと涼しくなりました。
水消火器体験。
防災イベントの1つめは水消火器体験。水消火器ってなんぞね?と思うかもしれませんが、ざっくり訓練用の消火器だと思って下さい。ちゃんとした消火用の水消火器や消火薬剤の粉末や液体の消火器もありますが、基本的な使用方法は同じなのでこの水消火器で使い方をしておけばOK。
まず「火事だー」と大声で周りに知らせます。当たり前のようですがこれが超重要!避難や協力を促せます。そして119番通報します。どんな小さな火事でも必ず通報しましょう。
それから消火器です。消火器上の黄色いピンを上に抜いて、
ホースを外し、ホースの先端を片手で持ち火元に向けます。
もう片手でレバーを掴み、持てるようならそのまま消火器を持ち上げます。持った方が狙いが定めやすいですが重ければ置いたままでもOK。
レバーを強く握って放射します。とても真剣で凜々しいですね。
狙う位置は火の根元部分。炎ではありません。あまり遠くからだと薬剤や噴射圧力が火に届かないので7-8mくらいの位置から狙います。消火器での消火はあくまで初期消火ですのでこの距離に近づけないくらい火が大きいときはもう消火器では間に合いません。天井まで火がまわったら消火器では消せないので逃げましょう。
とても上手にでき、消防団の方とグータッチ!
小さいお子さんはお父さんと一緒に。
「楽しかった。(消火器も)使えそう」と心強い感想。
大人の方も体験。
「家に消火器はあるけど今まで使用した経験がなかったので今日使い方を教われてよかった」とのこと。
消火器の体験イベントはたまに実施しているかと思いますが、わざわざそこに足を運ばなくても商店街でのお買い物ついでに体験できちゃうのはとても良いですね!!
水消火器の準備はちょっと大変そう。消防署、消防団の方々大活躍でした。
まちかど防災車展示と防災服着用体験。
まちかど防災車では放水訓練をすることができます。ちょっと可愛い車。
防災車は車両が小さい上、放水した水を回収して循環させているのでどこでも訓練できるという優れもの。
このような形で放水訓練ができます。
放水を行うクールな消防士姿です。
感想は「楽しかった!」です。
こちらは被っていた帽子と相まって可愛い姿に。
「楽しかった」とお母さんとハイタッチ!よくできてました。
拡散する放射です。左手で持っている黒い部分を回すと切り替えられます。年齢の少し高い人はこれを体験していた気がします。
実際やってみると訓練というより楽しいが勝つ感じでした。でも細いジェット水流は火元に向け消火するのに使用し、拡散数流は煙を制圧するのに使用するということなど、良い経験と同時に勉強になりました。
AED体験。
AEDは救命の必要が生じた際に医療関係者や救急車を待たずに救命措置の一部を行うことができるいう大変便利で心強い装置です。日本で広く使われるようになって15年ほど。まだまだ誰もが使い方を知っているというものではないと思いますので、こういう機会に経験しておくことはとても重要です。
まず肩を叩いて意識を確認し、なければ119番通報とAEDを持ってきます。胸とお腹の上がり下がりを10秒くらい見て呼吸を確認します。
呼吸がなければ心臓マッサージです。両手を重ね手のひらの付け根の固い部分で胸の真ん中を真上から押します。深さは5cmくらいで1秒に2回くらいの速さ。この辺は覚えておかないとですね。
AEDが届いたら蓋を開けます。AEDの蓋を開けてからは、最後の心臓マッサージ(胸骨圧迫)までAEDが音声で説明してくれるのでそれに従って進めます。
パッドを袋から取り出し、青いシートは剥がします。片方は左の脇腹、もうひとつは右胸の上の方に貼ります。
貼ったら体に触れないようにします。心電図が測定されます。
必要があれば充電が始まります。充電が完了したら体に触れないようにしてAEDボタンを押します。電気ショックが行われます。
終わったらすぐに心臓マッサージを行います。
あとは救急車の到着を待ちます。
やり終えて…「AEDを体験する機会はなかなかないと思うので親としては嬉しい体験でした。子供はまだわからないこともあったかしれないですが、この先大きくなったときに思い出してくれたらいいかなと思います」とのことでした。最後までしっかり頑張ってました!
みちあそびコーナー。
こちらはイベントとして楽しみの一つです。コマだったりお手玉、けん玉など世代によっては懐かしい遊びや、ディアボロ(中国ゴマ)や皿回しが楽しめます。電気を使わない遊びなので、災害の避難所などで子供たちの遊び道具として役立ちそうです。
立正大学の学生ボランティアの方が遊び方を教えてくれてました。
ディアボロと皿回しはかなり人気があって、見たときはいつもだれかしらやってました。学生ボランティアの方は楽しませるのが上手なのか、はたまた自身も楽しんでいるのか、とにかく遊んでいる子供たちの雰囲気がとても良かったです。
上手!!
ディアボロはちょっとムズい。もう少し広いと思い切ってできそうです。
防災紙芝居。
コレ何?と思いますよね。災害に強い家を作るパナソニックホームズさんの作った紙芝居。「3びきのこぶた」ならぬ「4ひきのこぶた」です。
3びきのこぶたは「わら」「木」「レンガ」の家は、オオカミがやってきたときに大丈夫か?というお話ですが、4ひきのこぶたはそれぞれの家がいろんな災害でも大丈夫か?というお話。
「わら」は風に弱く、「木」は火事に弱く、「レンガ」は地震に弱いですよね。じゃあどういう家が…というのをクイズを交えて紙芝居。
クイズに答えるとお菓子のラムネがもらえたりしてました。
パナソニックホームズさんの作った紙芝居なら答えは言わずもがなですね。
ちなみに紙芝居の内容はこの絵本と同じです。
最後のページにだけ載せておきます。画像クリックでQRコードのURLへ飛びます。
参加賞と感想ツリー。
防災訓練4つを体験してスタンプを集め、あと三和エステートのスタンプを合わせて5つ揃うと参加賞がもらえました。
防災グッズです&エコバッグです。バッグは戸越銀座のものとパナソニックホームズさんのもので合計3種類。
あと葉っぱの形の付箋に感想を書き込んでいただきました。そして木の形に貼って終了です。
感想ツリーはこんな感じになりました。
地震体験車。
こちらでは東日本大震災や関東大震災の揺れなどを体験することができました。もっとも激しい揺れは関東大震災のものだそうです。
通常お子さんの体験のときにはやらないという関東大震災の地震を体験したお子さんたちは床に固定されたテーブルに潜っての体験。
捕まるのに必死。大きな声も聞こえてきました。
「学校でやったのは震度5とか6とかだったけど、一番大きいのを体験して本当の危険のときに備えておければいいと思う」「地震の揺れがここまで大変だとは思っていなかったので今気づけて良かったです」との感想。
必死にテーブルに捕まっています。女の子の髪の毛で揺れがわかりますね。縦にも横にも揺れます。何より関東大震災のは長いです。
「家は崩壊していますね。立ち上がることぐらいできるのかなって思ってたけど、全く何もできないですね。まずは身を隠す、それくらいでしょうね。これは体験しておくといいですね」と大人の方でも自分を守るだけで精一杯のようでした。
自分も関東大震災の再現を体験してみました。アトラクションのようでもありますがこれは「楽しい」よりも本当に「怖い」でした。
防災アンケート。
イベント中、商店街でアンケートも実施しました。質問はズバリ「あなたのおうちに何の備蓄品を備えていますか?」です。
水やレトルト食品、薬、モバイルバッテリーなどは多かったようですね。
少ないのはアロマオイル、補聴器用電池、アレルギー対応粉ミルク、チーズ・かにかま・チョコレート。必ずしも必要としない感じもしますが、用意があると避難生活をする際に便利だったり、様々なストレスの軽減になったりするものです。
ここにあるようなものを用意しておくとよいということでしょう。
銀ちゃんのお散歩の様子。
銀ちゃんはいくつかの訓練に参加しましたが、ちょっとタイミングが合いませんでした。銀ちゃんファンの皆さんすみません。そんなわけでお散歩中心です。
紙芝居に参加する銀ちゃん。後頭部でかっ。
通りを行く銀ちゃん。
お子さんとハイタッチ。
地震観測定点カメラ通過。
お買い物したうなぎいもシェイク待ちの銀ちゃん。
ゲッチュー!!
まちなか防災訓練は現在のところ、次回は10月開催の予定とのこと。地震車や放水車の体験はなかなかできないので体験されていない方、次回は是非。
取材にご協力下さった皆様ありがとうございました。
文・写真 : 石川。
VENTO NUOVO代表・チーフデザイナー、撮影担当、よりみちとごし編集長
戸越銀座ウォーカー・しながわのガイドとして商店街と品川区周辺を散策しています
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