戸越八幡神社で遷座祭が行われる。
今年初めより行われていた戸越八幡神社御社殿の改修工事の主だった部分が終わったのを受け、本遷座が行われました。
遷座直前の厳かな雰囲気の参道。
明りが消され、真っ暗な参道を警蹕と呼ばれる「おーおー」という声の中、四神旗に守られ白い布で覆われた御神体が進みます。
ナイトモードで撮った写真ならだいぶ様子がわかります。
本殿へ到着。
その後照明が点けられ、祝詞の奏上、玉串拝礼などが行われました。
日中は比較的暖かかった日ではありましたが12月の寒空の中多くの方がこれを見守りました。
本遷座であり、改修された社殿の実質的なお披露目でもあったため、2月の仮遷座の時よりだいぶ多かったように思います。
2月の仮遷座の際の様子。
遷座祭は15日に行われましたが、これは現社殿が安政2年に落成した際の木札が見つかりそこに書かれていた日にちにあわせたものと大石禰宜は仰っていました。建立に尽力された方々の名を記した木札もあったそう。そこにお名前のある方の子孫の方が今も氏子として近隣にお住まいとのことでした。
古くから受け継がれていた戸越八幡神社とその社殿が、これからまた未来に向けて受け継がれて行くのを象徴していることのように思えます。
一連の神事のあと、これを見守っていた参列者の方々も参拝されました。
きれいなった社殿と宮司さん。
遷座祭後人気がなくなり、静かに夜に浮かぶ拝殿。
広くなった戸越八幡神社の境内。
改修事業では、160年程前に立てられた本殿、幣殿、拝殿をほぼそのままの形で残しながら、曳家で後に下げ、階段で8段分かさ上げ。
屋根の葺き替えや傷みがある部分を修復したり、彫り部分をきれいにするなどの改修が行われました。
宝物庫などの工事は現在も続いています。
谷となる戸越銀座商店街を背にする形に建つ社殿はかさ上げもあって、輝く銅板が青い空に映える姿に。
本殿等が移動したことで参道は長くなり境内も広くなりました。
拝殿から長くなった参道を臨む。お茶を飲んだり本を読んだり散歩の途中少し休んでみたりと現在も憩いの場として親しまれている境内ですが、より多くの人を受け入れることができようになりました。
神社としての行事はもちろんのこと、イベントなどにも活用しやすくなることでしょう。
これからとても楽しみですね。
VENTO NUOVO代表・チーフデザイナー、撮影担当、よりみちとごし編集長
戸越銀座ウォーカー・しながわのガイドとして商店街と品川区周辺を散策しています
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