エコルとごしプレイベント「戸越公園の木を未来につなぐワークショップ」開催。その様子を取材してきました。

エコルとごしプレイベント「戸越公園の木を未来につなぐワークショップ」開催。

令和4年5月1日、戸越銀座商店街すぐ近くの戸越公園の中に、品川区立環境学習交流施設「エコルとごし」がオープンします。

そのプレイベントに潜入してきました。

※ 記事最後にエコルとごしの今後のイベント情報あります。

今回のイベントは…

SDGsをはじめ未来の地球のため様々な環境対応が求められる現在、環境問題やエネルギー問題などへの理解を深め、皆がこれに取り組むことが重要です。

行政は旗振り役として積極的に学習機会を提供し、企業や住民を巻き込みながら未来の地球のための活動を進めていかなければなりません。

品川区はその一つとしてエコルとごしをつくりました。

エコルとごしは体感を重視した展示物やいろいろなイベント、講座などで環境を楽しみながら学べる施設となっています。

この施設自体「Nearly ZEB」認証建築物とのことで、建物で必要なエネルギーを省エネと創エネで91%削減しているスゴいものだそう。

建設にあたっては敷地に生えている木の樹木診断を行い、健康状態が悪くて移植できない木についてはやむなく剪定伐採しなければなりませんでした。

その切り出した木材をしっかり再利用するので、皆さん協力してくれませんか~?というワークショップです。

開設後に施設内で使う装飾品やオリジナルのオブジェを作るこのワークショップに小学生約20名が参加しました。

その様子を取材してきましたので写真多めでご紹介します。

戸越公園の木を再利用。エコルとごしで展示するオブジェや樹名札を制作するワークショップ。

ワークショップの内容は、木で作る名札(写真左上)、エコルとごしで展示するオブジェ(写真右上・左下)、樹名札(写真右下)制作です。

使用する木材はクスノキ、サクラ、ケヤキ、スダジイなどエコルとごし建設の際に剪定等した戸越公園の木です。

持ち帰り用のコースターはサンゴジュとのこと。

 

まずは少しだけ木のお勉強。木のコンシェルジュ「kitokito」のお二人が説明します。kitokitoさんは八王子からやってきたようです。

一通りのお勉強のあと、野口さん(左)香川さん(右)お二人の指導のもと作業開始~!

名札作り。

まずは名札を作ります。

道具と材料はこんな感じ。左下の小さな木に名前を書いて、中央にあるピンを裏に貼り付けます。

しっかりデザインを下書きしてますね。

作業的にはシンプルですが、できあがりはそれぞれ。個性が出てますね。

エコルとごしで展示するオブジェ作り。SNS映えを狙え!

続いて剪定・伐採した木材を再利用してエコルとごしに展示するオブジェを作ります。

これがメインイベントですね。

展示用のオブジェってなんぞや?って気もしますね。

聞けば今回作るオブジェをエコルとごしに置いて来場者の方に手に持って記念撮影してほしい…

的なSNS映えを狙った感じのもののようです。

子供たちはA~Eのチームに別れ、それぞれ話合いながら思い思いのデザインで作っていきました。

材料はこんな感じ。木や木の実、松ぼっくり、モール、毛糸、丸いなんでしょう?ボンボンみたいなもの、貝などなど。

材料調達して制作開始です。

Aチームの制作の様子。

コンセプトはシンプルですね。書いてあります。

まずは話合いながら木を並べてイメージを固めます。

香川さんがボンドの付け方を説明します。木口がボンドをかなり吸うのでたっぷりつけるのがコツのようです。

ボンドをつけて木を積み上げていきます。なんだかみんな楽しそう!笑顔で作業を進めます。

真ん中の塔に松ぼっくりが乗りました。

貝がお皿になっているみたいです。大人にはない発想とkitokitoの野口さんも驚いていました。緑のモールは茨でしょうか。デザインは当初の図案通りですが、シンプルなんて謙遜でしょう、とても凝っています。

Bチームの制作の様子。

まずは木を積んでデザインを確認してます。こちらはテーブルのようなデザインに見えます。

細い足の上に大きな木をのせるのでしっかりと押さえて接着しています。下に大きな木を置く代わりに豆が並べられていますね。少しデザイン変更がされてます。

モールでなにかを作っています。目がありますね。とても細かい作業。

接着が難しそうな不安定なモールが付いたら完成が近い!?

ニシキアナゴのような魚が印象的。カラフルなモールもしっかり付いたようです。

木を使って海を表現。上が海中、下が砂浜のイメージという斬新な発想。全体に青く涼しげ。上の木の表面を青く塗ってしまうのも大胆。

Cチームの制作の様子。

木を周囲に立てて接着するようですね。立てやすい木を選んで並べていますが、面出し作業は必要です。一生懸命サンドペーパーを掛けています。

ガンバレ!

平らになったかな?

大小分けて並べられています。真ん中部分をどうするのか相談中でしょうか。

真ん中には木を重ねていってますね。

松ぼっくりが並び、だいぶ空間がなくなってきました。ケーブルテレビ品川の撮影も入っています。

「みんなと協力しながらどんなものを作れば良くなるか考えるのが面白かった」そうです。完成した作品とともにカメラに収まります。「できました~」

水色の毛糸やボンボン、貝が加わり、山と海のコントラストでしょうか。毛糸とモールの組み合わせの感じがいいですね。周りが囲まれ、箱庭のような雰囲気に仕上がっています。

Dチームの制作の様子。

周りには大小の木を段で積み、真ん中部分は木を立てています。デザインはこれで決定。制作開始。

しっかりと接着するため木口にサンドペーパーをかけています。作業が丁寧です。

接着します。ボンドをたっぷり。

体重をかけてしっかり圧着。

エコルとごし館長の中藏さんもにこやかに見守ります。

松ぼっくりの接着部分も面出し。

だいぶ出来てきたんじゃないでしょうか。

完成。ケーブルテレビ品川のカメラに披露。「協力できて楽しかった!」

土台の木の周りにモールを回す個性的な仕上がり。接着強度が一番高そう。とても丁寧な仕事ぶりでした。

Eチームの制作の様子。

小さい木を積み上げたものがいくつも作られています。

香川さんの手はこの木の周りを囲うようにボンドを塗る必要があることを説明してます。ちょっとでもスキマがあるとはがれやすいんでしょうね。ボンドは乾くと透明になって目立たなくなるので大胆につけてよいとのこと。

しっかりボンドを塗っていきます。よく見ると細かいパーツがたくさん用意されています!

そういえば飾りのパーツを熱心に取っていましたね。

だいぶ接着されてきました。飾りがとても細かそうです。

おっ出来ましたね。持って行きます。

あれ?顔が付いている!!ちっちゃい人たちのパーティーみたい。とても楽しそう!

暖色が強くとても華やかです。最上部のリボンもかわいいです。

完成したオブジェ。真ん中下のエコルとごしと書いてあるのは職員の方の制作。

戸越公園の樹名札作成。

樹名札とは、公園などで木の名前がわかるように木の近くに立ててあったりする木の名札のこと。

戸越公園やエコルとごしの木につける名札をみんなで作っちゃおうってわけです。

エコルとごし敷地内には55種類くらいの木があるそう。

イベントの募集人数が約20人なので一人2-3枚、手分けしてやっつけよう!

「ニシキギ」です。どんな木でしょうか?

「オオムラサキツツジ」。おっスマホで調べてます。どんな木なのか調べながらやればきっと覚えますね。

「クスノキ」「サンショウ「サツキツツジ」。

「クスノキ」。葉の形や実が描いてあると、葉や実のない時期でもどんな植物かわかりやすいですね。

どーんと完成!日本一可愛らしくカラフルな樹名札たちじゃないでしょうか。戸越公園やエコルとごしに行ったら、木よりもこの樹名札を探しちゃいそうですね。

こちらはコースター。そのままでも、お家で装飾をして楽しんでも、という感じのよう。文字のカッチリ感がすごいので樹名札のようにかわいくしちゃうのが良さげ!?

参加者みんなで記念撮影。

樹名札を持ってオブジェを囲んで記念撮影。

こっちは親御さん、スタッフの方々も一緒です。左隅のスーツの方はエコルとごし館長の中藏さん。

さらにケーブルテレビ品川のカメラに向けて「エコルとごし!」「オブジェ!」「できました!!」とみんなで手を振りました。2時間程のイベントでしたが一体感があってとても良かったです。これでイベントは終了です。

エコルとごしでは現在いろいろなイベントの参加者を募集中です。

●エコルとごしオープン記念講演「つながる・地球・わたし」
●みんなで作ろう!エコルこいのぼり
●地球に優しいエコエンジン「空き缶スターリングエンジン」を作ろう!
●学ぼう!地球温暖化(こども向け/おとな向け)
●SDGs×レゴワークショップ
●世界に誇る環境都市江戸と地域社会―水道利用をめぐるエコ生活―
●雲や雪の結晶を作ってみよう!お天気実験教室
●風力発電機を作って発電を体験しよう!

結構魅力的なイベントが盛りだくさん!!スターリングエンジンとか雲とか発電とか絶対楽しそう。興味のある方は是非。

他にもオープン当日に講座やワークショップも準備されているようです。

エコルとごしは戸越銀座商店街からすぐの戸越公園の中。戸越銀座と合わせて楽しめそうですね。

エコルとごしで開催予定のイベントと参加申込について詳しくはこちら

広報誌「Withエコル vol.1」でも確認できます。

エコルとごし公式サイトはこちら

 

 

作業をしていた子供たちも、それを見守る大人たちも皆とても楽しそうだったのが印象的でした。

ちょっと難しい環境問題などについてみんなで楽しみながら学べるのはよいですね。

エコルとごしのこれからのイベントも楽しみです。